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主要展示資料

重文「羯鼓催花(かっこさいか)・紅葉賀図密陀絵屏風(もみじのがずみつだえびょうぶ)」桃山~江戸時代初期(17世紀) <展示期間>両隻出品:11月8日(火)~11月20日(日) 羯鼓催花図:10月8日(土)~11月20日(日) 紅葉賀図:11月8日(火)~12月11日(日) 作者、注文主、旧蔵者などは不明。超豪華、ミステリアスな漆芸の“屏風”!?

重文「羯鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風」桃山~江戸時代初期(17世紀)
(左:羯鼓催花 右:紅葉賀図)

日本の漆芸史上、類例の無い、“漆”と密陀絵(みつだえ)(一種の油絵)で描かれた豪華な屏風です。左隻は、中国の玄宗皇帝と楊貴妃の故事「羯鼓催花(かっこさいか)」(春2月の初め、玄宗皇帝が羯鼓を打ち、花を満開にさせたという場面)、右隻は、日本の『源氏物語』「紅葉賀(もみじのが)」の巻(光源氏が頭中将とともに、桐壺帝と中宮藤壺の前で「青海波」を見事に舞う場面)から画題が採用されています。この一双の屏風は、「漢」と「和」、「春」と「秋」の対比とともに、宮中の奏楽を共通のテーマとして描かれています。注目すべきは、彩漆(いろうるし)では表せない白色を、「密陀絵」という一種の油絵の技法も取り入れて、人物や花々、建造物などを描いていることです。絵画部分はその密陀絵とともに、漆絵(うるしえ)、蒔絵(まきえ)、金貝(かながい)、屏風の縁を飾る梅花唐草文には螺鈿と金工細工―多様な漆芸技法が駆使されています。作者、制作背景ともに不明という、この豪華な謎の傑作をどうぞお見逃しなく。

重文 尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」 鉛の板と銀の文字、そして金蒔絵の迫力。琳派工芸の傑作! 後期展示

重文 尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」
江戸時代(18世紀)

琳派を代表する江戸時代中期の画家、尾形光琳(1658~1716)の基準作として知られる硯箱。藤原敏行朝臣『古今和歌集』の和歌「すみの江の岸に寄る波よるさへや 夢のかよひち人目よくらむ」を主題とした意匠で表しています。大きな鉛板を岸に、散らし文字を銀板で、黒漆の地塗りに金蒔絵の波、それを蓋と身のすべてに配したこの作品は、どれほど斬新かつ豪華であったことでしょう。
光琳が、(私淑する)本阿弥光悦作の硯箱を模して制作したと、自筆で箱書に記しています。

大名物(おおめいぶつ) 唐物茄子茶入(からものなすちゃいれ)「松本茄子(紹鷗茄子(じょうおうなす))」(左)と「付藻茄子(つくもなす)」(右) 松本茄子‐前期(10/8~11/6)展示、付藻茄子‐後期(11/8~12/11)展示 家康公も「古今不思議之手際(ここんふしぎのてぎわ)」と激賞!400年前の漆繕(づくろ)いの技、ここにあり。

大名物 唐物茄子茶入の
「松本茄子(紹鷗茄子)」(左)と、
「付藻茄子」(右)

ともに信長、秀吉、家康と伝来した、大名物(おおめいぶつ)の茶入です。それが大坂夏の陣(1615)で大坂城落城により罹災、破片となったそれらの茶入は、家康の命により塗師・藤重(ふじしげ)父子が見事に繕い、今日の姿によみがえらせました。今、私たちの見るこれらの茶入の“艶”は、やきものの釉薬ではなく、何と“漆”のツヤなのです。

重文「油滴天目(ゆてきてんもく)」と付属「花卉堆朱天目台(かきついしゅてんもくだい)」明時代初期(15世紀)前期展示 国宝「曜変天目(ようへんてんもく)(「稲葉天目」)」と付属「尼崎台(あまがさきだい)」(「黒漆天目台」)南宋時代(12-13世紀)後期展示 静嘉堂初!「曜変」、「油滴」を、<中国漆芸の名品で>付属の「天目台」にのせて公開! ※展示替えにご注意ください。

左:重文「油滴天目」南宋時代(12-13世紀)と付属「花卉堆朱天目台」明時代初期(15世紀)
右:国宝「曜変天目(「稲葉天目」)」南宋時代(12-13世紀)と付属「黒漆天目台」(「尼崎台」)南宋時代(12-13世紀)

静嘉堂所蔵の天目茶碗には、それぞれの茶碗の“格”に相応しい、貴重で見事な中国漆芸の天目台が付属しています。本展では、静嘉堂文庫美術館開館以来初めて、「曜変」を天目台にのせた姿で展示いたします。(この場合、茶碗の腰から下、高台部分は見えなくなります。あらかじめご了承下さい。)
静嘉堂の曜変天目(「稲葉天目」)に添う黒漆の天目台は、茶人に「尼崎台(あまがさきだい)」と呼ばれてきた貴重な宋時代の無文漆器です。
また、静嘉堂所蔵の油滴天目に添う堆朱(ついしゅ)の天目台は、明時代初期の彫漆(ちょうしつ)の秀作。牡丹や菊などの花卉が、すぐれた刃技で優美に彫り出されています。重さは何と805g!この大ぶりの油滴天目(741g)に負けていません。

「牡丹堆朱稜花盆」「大明永楽年製」銘 明時代(1403~24) 朱漆を塗り重ねること何十層! 彫りに失敗はありません!

「牡丹堆朱稜花盆」
「大明永楽年製」銘 明時代・永楽年間(1403~24)

中国漆芸において、最も優れた作風の彫漆を制作していた明時代初め。15世紀初期の作品。

六弁の花形をした径約20センチほどの盆で、胎に朱漆を幾重にも塗り重ね、そこに優美な牡丹の花卉を浮き彫りした力作です。高価な漆器、彫る段階での失敗は(おそらく!?)許されないのだそうです。

柴田是真(しばたぜしん)「柳流水青海波塗(せいがいはぬり)重箱」江戸末期~明治時代(19世紀) 海外でも大人気!超絶技巧の蒔絵師―ZESHINの優品!

柴田是真「柳流水青海波塗重箱」
江戸末~明治時代(19世紀)

柴田是真(1807~91)は、幕末明治にかけて活躍した江戸の蒔絵師で、絵師としても活躍しました。従来は分業であった漆芸における下絵から蒔絵の制作を、自ら一人で行ったといいます。この五段の重箱は、塗りの漆を替えて五色とし、川が流れる景が変わりゆく意匠としています。光沢がある櫛目の波は、彼が再興した「青海波塗(せいがいはぬり)」で、本作はその塗りを施した是真の代表作とされるものです。本展では、是真の粋な意匠の印籠、伊万里金襴手10客の丼にのる、すべて塗りと意匠を変えた「変塗絵替丼蓋」(10枚)も出品します。